第6回 ムンテラが患者数に及ぼす影響

先生方が勤務医の時代、先生の診断と患者さんの主訴が違う事態に出会われたことがあると思います。
自分の診断と患者さんの訴えが違う場合、勤務医の時代は回りの先生にサポートしてもらったり出来ますが、開業医になるとそうはいきません。自分で患者さんと向き合って自分で対応しなくてはなりません。
そこで大切なのがムンテラのありかたです。現在はインフォームド・コンセントの時代ですから尚更です。
■ムンテラは患者さんの立場で
ひとりひとりの患者さんの理解力は様々です。自分では十分説明をしたつもりでも、患者さんが理解し納得していなければ意味はありません。
患者さんの満足度では、医師の説明が十分であったかどうか、また納得いくものであったかどうかが重要なポイントになっています。クリニックの評判はここが分かれ目になります。ここで患者さんが満足して帰るか、不満で帰るか。
クチコミの影響力の大きさは十分ご承知とは思いますが、あえて言わせてもらえば、その責任は先生のムンテラです。
■最後は先生のお人柄です
口下手の先生でも誠意のある先生なら、患者さんも見る人は見ています。
完全に先生を見放すことはありません。
しかし自分の立場しか考えない先生には、患者さんもついていかないと思います。
患者さんの気持ちや訴えを十分に聞かず、自分の立場だけでムンテラする姿は常識のあり方を疑われます。
せっかく先生を頼ってきた患者さんが離れていくことになります。
患者さんから学ぶという姿勢が大事なのではないでしょうか。
間違ってもこんな会話はないようにしてください。
患者さん「先生痛くてしょうがないんですが」、医師「痛い?そんなはずはない」
独りよがりの先生、人とコミュニケーションを十分とることをお勧めします。